◆科学技術研究所

 今日も研究所を一人の来訪者が訪れる。
「こんにち‥‥」
 ポン!
 小さな破裂音と共に駆け下りてくる小さな人影。
「ケホケホ、うーん配合間違えたかな」
 来訪者は突然の事に驚きながらも、遠慮がちに声をかける。
「お、お嬢ちゃん、ここの子? お願いがあるんだけど大人の人を呼んでくれない」
 一見子供に見えるその女性は、ちょっと不満げな表情で、顔についた煤を拭き取りながら答えた。
「失礼しちゃうよ、お嬢ちゃんじゃなくて、自分がここの責任者、天才科学者のカスクちゃんなんだよ」
 言った直後に、自称『天才科学者』はニコッと笑って問いかけた。
「で、今日はどんな用なのかな?」
「え、それは失礼しました、今日は――」
 こうして、科学技術研究所に新たな騒動の種が持ち込まれた。

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