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図書館イベントParadaise Lost【AS06】関連情報

◆企画イベント「推定事象」

「こんなことを頼むのは、心苦しいばかりなのですが‥‥」
 集まったSINN達を前に、聖戦機関の職員は申し訳なさそうに頭を下げた。
 彼がこんな態度をとっている理由は、今まさに作戦行動が行なわれているアメリカから飛びこんできた情報が原因だった。
「ディオン・トゥールス大統領より、アメリカで発生した『黒い霧』への対処を要請されたことは皆さんもご存じのことかと思います。
 現在、こちらでは予備人員による『祓魔刻印大典礼』の準備も進めていますが、こちらは今のところ、人員は確保できています。
 ただ、もうひとつ、実は――」
 ここまでが前置き。その職員は、ようやく本題を切り出した。
「昨日、アメリカ合衆国のジョン・ケイバー副大統領からこちらに連絡がありました。内容は、『大統領を調べてくれ』です。
 あちらからの要請では、ここ数日のうちに大統領ご自身に急激な変化があり、悪魔に憑かれている可能性もあるのではないか、とのことでした。
 しかしながら、ホワイトハウスには最高レベルの祓魔の結界が施されています。被憑依者は決して入ることができません。
 つまり大統領は被憑依者ではない、ということになります、が‥‥」
 職員はそこで一度言葉を切った。その表情に浮かんでいるのは、困惑であった。
「副大統領はこの要請の中で、下手をすれば取り返しがつかないことになると言っていました。それが何を指しているかは分かりませんが‥‥。
 しかしもしこの話が本当であれば、我々が調べる必要があるかもしれません。しかし、現状ではまだ『想定しきれていない状態』です。
 遺憾ながら、現在の聖戦機関は大統領に対する調査が必要であるかの判断にも時間がかかっている有様です。そこで、皆さんに協力してほしいのです」
 職員からの要請はこうだ。
 大統領に何かが起きているのならば、何が起きているのかを推測してもらいたい。
 調べるのであれば、どう調べるのか、方針に関する意見を聞きたい。
「よろしくお願いします」
 職員は、そう言って、SINNに頭を下げるのだった。

■企画イベント「推定事象」

 企画イベント「推定事象」は、合衆国大統領ディオン・トゥールスを対象とした作戦方針を定める無料参加イベントです。
 PCが下記の議題について、それぞれ各投稿フォームより発言することができます。
 これは期間内であれば何回でも行動宣言を行うことができます。しかし、反映されるのは最後に行った行動宣言だけですので、ご注意ください。
 ここで得られた意見や提案は、今回のイベント全体に影響を与えます。

■2つの議題

・議題1:真相推理
 副大統領ジョン・ケイバーは、大統領が急に豹変したと感じているようです。
 しかし大統領の悪魔に対する警護態勢は万全であり、何かに憑依されている可能性などは低いでしょう。
 では、大統領に何が起きているのか。それを200文字以内で推測してください。
 ※PCはイベントページにある事前情報をすでに得ているものとします。
・議題2:方針提案
 大統領を調べるのであれば、どのような切り口で調べるのか。その調査方針の提案を募ります。
 これは根本的な活動方針から、具体案まで、広い範囲での提案を200文字以内で募集します。

■行動宣言期間

 10月21日20:00〜10月22日23:59

●行動宣言はこちら

・真相推理


・方針提案


行動宣言:21日20:00〜22日23:59
結果発表:24日夜

企画イベント「推定事象」関連を記述するカテゴリー。

●真相推理:大統領は魔の者か?
 皆は可能性を検討する――大統領の身に、何が起きているのか、を。

「憑依以外で‥‥悪魔にくみする行動を、し始めるとしたら‥‥【魅了】や【言霊】‥‥?」
 三輪山 珠里(sb3536)の意見に、九門 蓮華(sa0014)も賛同の様子だ。
「それって案外やりやすいのでは。要するに、大統領とマンツーマンもしくはごく少数の人員で接触する者なら、たやすいなと。主治医とか。居るなら愛人とか。教会での告解なんかも、小さな教会で結界が無かったら、偽神父が居ても‥‥分かりませんからね」
「それに、祓魔の結界‥‥ローレムと同じように考えていいのかしら。だとしたら、半魔や吸血鬼は阻めない、わね‥‥ドッペルゲンガーと契約して、【変身】の能力を得た半魔が成り代わっている、っていうのはどうかしら? 記憶も持てるし、発覚も対処もしづらい、嫌な手だと思うんだけれど」
 ウィリディシア・クレール(sj3049)は、ハーフブリードの可能性も言及する。

●真相推理:ヴァンパイアの仕業か?
「悪魔が入り込めないとこで、様子が激変、って事ですと、悪魔じゃなく、吸血鬼やらの可能性高いんじゃないですかね」
 マリク・マグノリア(sp3854)の意見と同じ者は、実に多かった。
「奥さん吸血鬼臭いですものねーもしくはペットが吸血鬼かその両方か。大統領は吸血鬼‥‥だと見た目で判りますわね。なら魅了とか?」
 媛 瑞玉(sd3404)の指摘に、
「吸血鬼化なら主の為に動こうとしてると大統領の行動にも説明がつきます」
 実和 真朋(sn6429)はこう言い添える。
「だいたい、対悪魔対策は出来てるそうだが、吸血鬼対策は出来てんのか? 交戦回数が少ない吸血鬼の能力は、悪魔以上に不明だろ‥‥何かそういう、人を下僕化するような能力でもあるのかもな」
 ルナール・シュヴァリエ(sp6369)がクレスニクとして意見すると、アーサー・ラヴレス(sa4830)も肩をすくめ。
「ったく、警護が万全っていうけれど警護側に吸血鬼、クドラクが混ざってたら意味ないぜ」

●真相推理:脅迫されている?
「聖戦機関を除外するならば、世界でもっとも力のある存在が、アメリカ大統領です。それが、どうしても自分で力を振るいたいというのなら‥‥なにか個人的な動機があるのかもしれませんね。悪魔に大切な人を傷つけられたか、そうされかけたか‥‥」
 ラピア・ヴァージニス(sp4717)がこう切り出すと、レオン・ブラットショー(sn7285)が待ったをかけた。
「個人的というなら‥‥なにかをもって脅迫されているのかもしれませんよ? もちろん、その大統領が本人に間違いないとすれば、ですけれど‥‥」
「そうだな。人類のトップ。合衆国大統領といえど人の子。女房子供、いや、もしかしたら贔屓(ひいき)の野球チームかもしれない」
 アントーニオ・インザーギ(sa5938)がこう言うと、ダニエル・ダントン(sa2712)はさすがに苦笑したが。
「アメリカの方ならそれもありえないとは言い切れませんが‥‥もっと危険なものではないでしょうか。たとえば核とか。アメリカの国土が核の脅威に曝されているといった連絡を受けたのではないでしょうか。例えばロシアと紅グループが結託してアメリカを滅ぼすべく核を量産しているとか」
 核、という言葉に、一同がざわつく。
「核保有国が相手の核兵器に対抗する最終防衛手段は核。近代兵器では悪魔に対抗できないと知っていて、なお最終手段も辞さないと考えているということは、人の世界で事が動いているはずです」
 ダニエルがこう語り終えると、狼牙 隼人(sa8584)も大きくうなずいてみせる。
「おっちゃんの言うとおりかもしれねえ。先日カザフスタンで核確保に失敗した悪魔が、ロシアの腐土の奴等だぜ‥‥」
「――もしかしたらこの事件、裏にはあのカリスとかいう男が絡んでるかもしれませんですよ! そしてこのどさくさに紛れて、とんでもない事件が起きる可能性大です!」
 御剣 四葉(si5949)は、どこか楽しそうにそう言った。

●真相推理:大統領はそそのかされている?
「うーん。これ、大統領が元より抱えていたストレスが増幅されてるのかなぁ。悪魔の存在を知るけど、見えない、何も出来ない無力感を抱えていて、それで、多分、彼の無意識に『打てる術がある』と刷り込まれ、自覚が無いままで誘導されているとかね。この手の洗脳とかは、大掛かりよりもただ一滴の方が効果的だというしね」
 ニア・ルーラ(sa1439)の指摘は、何人かのSINNの考えに見事に合致するものだった。
「その通りですね。本人が憑依されずとも、周辺の人間が憑依か魅了、もしくは吸血鬼化して、大統領が強行的になるように誘導すれば、案外簡単に人が変わったようにできるかもしれません。その場合奥さんが怪しいのですよね。この間襲撃を受けショックを受けていたそうですし、その心の隙を突かれたのかも。またもしかしたら奥さんが入れ替えられた可能性もあります。入れ替えは例がありますから今度は入れ替えが分かり難い人を使ったのかも」
 須経 蘭華(sb0118)の論に、レティシア・モローアッチ(sa0070)も大いに同意する。
「元々大統領自身も襲われた経験があるし、奥さんへの愛と己の信念を利用されたのなら、強行にうつる可能性は高いと思うのよね。愛は人をいかようにでも変えるし」
「なるほど、そうに違いありません。神の子たる人が道を誤るのならば、それは悪魔の介入以外考えられません。外でたびたび接触する者に、悪魔か悪魔の息の掛った者が居て、特殊能力や魔法にかかってるのでしょう。日々、ニュートラリィ等で魔法除去が必要です」
 ソフィア・イェリツァ(sb4811)はきっぱりと言った。

●真相推理:大勢と、少数意見
 こうした意見が多く、とりわけ、吸血鬼の関与を疑う者が多かった。
 ほか、少数の意見もいくつか紹介しておこう。

――鷹宮 奏一朗(sp8529)の、乱心説。
「何が起きてるかだァ? ンなモン決まッてる、やっこサンは不安になッてきたンだよ。神だろうがルークスだろうが大国だろうが、悪魔のパワーの前にゃ無力なンじゃねぇかッてな。ンで、自分の持てる最大の力を解放しようとしてやがンだ。霧だのなンだので民衆は右往左往してるだろ? 大統領も同じよ、奴サンだッて人の子だ」

――カミーユ・ランベール(sf0920)の、副大統領陰謀説。
「依頼主の副大統領って親中国派なんだろ? そっちが実は悪魔と結託してて、その証拠をつかんだ大統領が悪魔達へ屈しないというメッセージがてらに強硬策を言ったって路線もありえるんじゃねーか?」

――アウグスト・ソウザ(sa2367)の、SINN内部の造反説。
「これは魔法才能のある協力者が大統領についている事と推測する。態度を変えたのも、協力者と共に独自勢力を築ける事と、SINNと紅グループとの共闘の影響から来る不信感というところか。その協力者とは‥‥俺の推理ではフィル・トランソー(sz0054)さんだ。髪型を変え変装していたのを見た。彼が大統領につけば、USAにつくSINNもいるだろう」
「ちょっと待ってYo!? あれは変装じゃなくて一時的なイメチェンだってば!」

●方針提案:大統領との対面・交渉
 それでは、具体的にどんな手を打つべきか――

「打ち合わせや会議を通じて、交渉する機会に直接確認するのがいいと思います。我々には優れた対人鑑識スキルや社交技術がありますから」
 佐藤 一郎 (sb2526)は、直接あたってみる方向をまず挙げた。
「佐藤殿の言う通りだ。人の心の謎を探るには、目を合わせ言葉を交わし対話する他ない。ルークスとの協力体制の確認や打ち合わせ、親交パーティ、何なら新たな聖戦機関長を暫定で選び就任式典として大統領夫妻を招待しても良い。とにかく『何かしら理由を付けて接点を作り対話のチャンス』を多く作り出す、それが相手を調査する方法と私は考える」
 御剣 キョウ(sp0401)はこう訴え、
「あとは、アメリカ国内での対策会議という名目もいいかもですね」
 陸奥 政宗(sa0958)もこれに賛同だが――

●方針提案:大統領、およびその家族の警護・ないしはそれに伴う調査と監視
「どうかな。それは相手がクロだった場合、かなり危険を伴うだろう」
 カーク・ルッフォ(sc5283)は、もう少し搦め手での大統領・副大統領の動向調査を提案した。
「吸血鬼については、変身しなくても使えるマーナガルムを使ってみるのもありじゃないかな」
 エスター・ゴア(sq0475)がこう言うと、烏ツ木 保介(sd0147)は静かにうなずき。
「ほかに少なくとも大統領に、これだけは試したいですね。『サンクトゥアリィへの取り込みの有無』、『水のエヴァンゲリムでの接触』、『指紋、DNA等での科学的な本人確認』、『リムーベマレディクタ、ニュートラリィ、プライェル等の解呪』。注意しておこなえば何も悟られずに実行できることばかりだと思います。相手が通常の人間であればですが」
「本人だけでなく、その家族も調べるべきだ。特に、大統領と家族に変化が起きた時期を。いつ、どこで、誰が、何をした? 必要なピースは、まずそれだ。悪魔との接触があれば、なんらかの痕跡、手がかりを得られる可能性がある。尾行や家宅内部の調査ができるならば、それも試みるべきだ。敵部隊からの潜入者を洗い出すには、本人に気取らせずにおこなうのが一番なのだが‥‥」
 テムジン・バートル(sa5945)は、そう言ってぶつぶつ考え込む。
「吸血鬼かどうかに関しては、食事係に扮して奥さんとかにも衣装に紛れさせたCROSSに触れさせるといいかもねー☆」
 エルマ・グラナーテ(sj0377)は、必要ならやるぜ、という目だ。

●方針提案:末端から洗う
 大統領、つまり上からアプローチするのではなく、スタッフ等、下から聞き込みをしたり、あるいは正体を洗うべきだ、という意見も根強かった。
「彼の側近および家族にも人変わりした人物がいないかチェックするべきだろう。また、それぞれが接した人物なんかもな。最悪の場合、アメリカ政府そのものがすり替わられる懸念がある。副大統領には大統領に忠実な態度のままでいて貰い、我々が副大統領の身柄を全力で護る事も重要だと思うな」
 ハーケン・カイザー(sc1052)がこう語れば、
「もしもこの異変が呪いの類であれば、その近くには吸血鬼やその下僕たるクドラクがいるだろう。大統領の異変の範囲を確認し、調査をおこなった方が良いかもしれない。悪魔やその下僕、吸血鬼、そのどちらの可能性も考慮に入れて、ね」
 エティエンヌ・マティユ(sj6626)も、末端からの幅広い調査を提案した。

●方針提案:基本方針と少数意見
 やはり、大統領への調査が何より最優先、という意見が大勢を占めた。おそらく、この方向で策が組まれるだろう。
 まずは、大統領の内情調査。そこから大統領の周辺にも調査の手を伸ばしていく――だが、他にも打てるべき手は打つべきだ、というのはオルフェオ・エゼキエーレ(si1323)だけではない。そこで、いくつか少数意見も残しておく。

――ナタク・ルシフェラーゼ(sa2677)とカミーユの、副大統領調査。
「とりあえず、副大統領はシロであり味方である事を確定させる為、徹底調査しておくのはどうだろう?」
 ナタクがこう言うと、カミーユは露骨に顔をしかめ、どうかな、と切り出す。
「調査したら、クロって事も大いにありうるぜ‥‥親中国派っつーんだったら中国側の要人とのコネ洗ってみて、その要人が中国の悪魔とかかわってるかどうか調べて裏を取るのも必要なんじゃねーの? こうやって大統領疑わせる事自体が悪魔の策っつー路線だってあるんだしよ。取り返しのつかない事ってのが悪魔にとって都合が悪くなって取り返しがつかないっつー見方もあるだろ?」

――ミラベル・ロロット(si6100)の、大統領夫人に接した女性の調査。
「先日のパーティの帰りに大統領夫人を送っていった女性について、素性と身辺、その後の様子を調べておきたいわね」

――ジェローム・モローアッチ(sc1464)の、アメリカ議会調査。
「今回の場合、いくら大統領が強権を発動したとしても議会を説得できなければ実行は難しい。だから議会に大統領を強行に走らせた存在が議会に工作をおこなっていないか調査をしておく必要があると思う。世界を混乱にたたき込もうとする輩(やから)が大統領のみに工作をおこなっているとは思えんし、もししっぽをつかむことができればその企みを阻止できるかもしれん」

――ビート・バイン(sf5101)の、スパイ活動。
「SINNの中から、大統領の方針に賛同したという名目で、協力者として潜り込ませるしかねぇかな‥‥超クールにして微妙に非現実的なアイデアを出す俺、最高」

――ウルセーヌ・モローアッチ(sp5281)とミリーナ・フェリーニ(sa0081)の、『ボール』狙い。
「快盗紳士である私が提案するのは、大統領の自信の源を盗み取る事ですな。くだんのボールがいかなるアイテムかは判りかねますが、自信満々で使われれば、アンカリオの門が開かれかねない代物かも知れません。ならばその前に盗み出し、これが何かを市国で解析するのが最善かと。ま、難易度凶悪ですが、許されるならば挑む価値はあるでしょう」
「そうだね。アメリカという、世界最大の調査機関と財力を持つ存在だもの。人知れず超古代の遺物を回収、修復していても不思議じゃ無いからね。アメリカなら人材をそろえるのも可能だろうし。ただしこれは恐らくアメリカの最高機密‥‥調べる場合ルークスが調査に関わっていると知られないようにする必要があるね。大胆かつ慎重さが求められるよ。下手すればアメリカ敵に回すし」
最終更新:14/10/24 21:21:00
更新者:フィル・トランソー(sz0054
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